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たるみ治療にはさまざまな選択肢があり、「自分にはどの治療が合っているのだろう?」と悩まれる方も少なくありません。
その中でもフェイスリフトは高いリフトアップ効果が期待できる一方で、「手術は不安」「傷跡やダウンタイムが気になる」といった理由から、一歩踏み出せない方も多い治療です。
そこで本記事では、金沢中央クリニック院長・小神先生に、フェイスリフトを検討するタイミングや期待できる効果、自然な仕上がりを実現するためのこだわり、症例写真を交えた手術のポイントについてインタビュー形式で詳しくお話を伺いました。
フェイスリフトを検討している方や、たるみ治療で迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
――インターネットやSNSでは、糸リフトやHIFUなどさまざまなたるみ治療が紹介されています。そのような情報があふれる中でも、フェイスリフトを選ばれる患者様には、どのような理由があるのでしょうか?
最近は、まず糸リフトを受けられる方が多いですね。「手軽にできそうだから」と試してみたけど、「やっぱり思っていたほど変わらなかった」「効果が続かなかった」という理由で、最終的にフェイスリフトの相談に来られるケースが多いです。
糸リフトは皮下組織を引き締めることで、たるみが改善したように見せることはできます。ただ、それはどうしても一時的な効果なんです。HIFUや光治療なんかも同じで、「上がったように見える」効果はありますが、持続性という点では限界があります。
年齢を重ねてたるみが進んでくると、糸だけでは対応しきれないことも増えてきます。そうなると、しっかり改善できて長持ちするフェイスリフトを選ばれる方が多いですね。
――「自分はまだフェイスリフトは早い」と思っている方も多いと思いますが、相談を検討した方がよいタイミングはありますか?
「まだフェイスリフトは早いかな」と思われる方は多いですね。でも、年齢だけで判断する必要はありません。大切なのは、たるみの状態です。
たるみが気になり始めた段階であれば、まずは糸リフトから始めるのも一つの方法だと思います。
実際に糸リフトを受けてみて、「もう少ししっかり上げたい」「やっぱり持続性が欲しい」と感じた時にフェイスリフトを検討される方もたくさんおられます。段階を踏んで治療を選んでいくのは、決して悪いことではありません。
ただ、たるみがかなり進行して、フェイスラインがいわゆるブルドッグのようになっている場合は、最初からフェイスリフトをご提案した方が満足度は高いですね。そういう方に糸リフトをしても、十分な変化が得られないことがあります。
ですので、「何歳だから」というよりも、たるみの状態を見て治療を選ぶことが大切です。一度診察を受けていただければ、その方に合った治療をご提案できます。
―― リフトアップにはフルフェイスリフトやネックリフト、ミニリフトなどがありますが、たるみ方によって術式を変えているのでしょうか?
もちろん、患者さんのたるみ方やご希望に合わせて治療方法は考えます。ただ、実際にはほとんどの方がフルフェイスリフトになりますね。
「こめかみだけ上げたい」「ミニリフトくらいで十分かな」と思って来院される方もおられますが、お顔全体のたるみを診察してご説明すると、「それならフルフェイスリフトの方がいいですね」と納得されるケースがほとんどです。
実際、部分的に引き上げようとしても、より自然な仕上がりを目指すと結果的にフルフェイスリフトのデザインになることが多いんです。そのほうがフェイスラインまでしっかり改善できますし、効果やバランスを考えてもおすすめですね。
抜糸の際に来院された患者さんからは、「思っていた以上に自然」「やって良かった」と喜んでいただけることが多いですよ。

――術前と術後を比較すると、とても自然な仕上がりですが、この患者様ではどのような点を意識して手術を行われたのでしょうか?
また、患者様によってたるみ方は異なると思いますが、デザインや引き上げる方向はどのように決めているのでしょうか?

フェイスリフトは、ただ上に引っ張ればいいという手術ではないんです。一人ひとり、たるみ方が違いますから、その方に合った方向へ引き上げることがすごく大切なんですね。
特に意識しているのは、フェイスラインです。耳たぶの付け根からあごにかけてのラインをきれいに整えることで、横顔の印象がかなり若々しくなります。

引き上げる方向も部位によって変えています。フェイスラインに近い部分は、できるだけ自然に横方向へ引き上げて、耳の後ろ側にかけては少し後方へ流すようなイメージですね。そうすることで、無理に引っ張ったような不自然さがなく、自然なリフトアップになります。
余った皮膚は適切な量を切除します。この切除する幅も患者さんによって全然違います。たるみが大きい方ほど切除する皮膚の幅は広くなりますし、皮膚が硬かったり伸びにくかったりする方では、その状態に合わせて細かく調整しています。
ですから、同じフェイスリフトという手術でも、デザインや引き上げる方向、皮膚の切除量まで、すべて患者さん一人ひとりに合わせてオーダーメイドで決めています。それが、自然で違和感のない仕上がりにつながる一番のポイントですね。
――芸能人の方がフェイスリフトをして顔が突っ張った印象になってしまっているのも見られますが、自然な感じでリフトアップさせるポイントはあるのでしょうか?
フェイスリフトというと、「顔が引っ張られて不自然になる」というイメージを持っている方はすごく多いですね。でも、実際はそんなことはありません。
当院では、皮膚の硬さやたるみの程度、皮下脂肪の量などをしっかり診察したうえで、「どこまで引き上げるのがその方に一番自然か」を考えてデザインしています。
もちろん、「これくらい若々しく見せたい」という患者さんのご希望もしっかりお聞きしたうえで、無理に引っ張るのではなく、その方に合った自然なリフトアップを心がけています。
診察では実際にたるみの部分を軽く引き上げながら、「術後はこれくらいのイメージになりますよ」と鏡で確認していただいたり、完成後のイメージを共有しながら治療を進めるので、不自然な仕上がりになる心配はほとんどありません。
――手術後の腫れや内出血、痛みについて教えてください。
フェイスリフトというと、「術後は顔がパンパンに腫れるのではないか」と心配される方が多いんですが、実際にはそこまで大きく腫れることはあまりありません。
術後は重力の影響で血液が下に流れていくので、あごや首のあたりに少し内出血が出ることはあります。でも、これは手術ではよくある経過なので、特に心配する必要はありません。時間が経てば自然に吸収されて、きれいに消えていきます。
あと、患者さんから一番よく聞かれるのが「麻酔って痛いですか?」という質問ですね。
「痛くないですよ」と言えたらいいのですが、注射ですから、正直に言うと多少の痛みはあります。ただ、その痛みは麻酔をするときだけですし、私は「注射だから少し痛いですよ」と最初からお伝えしています。そのほうが患者さんも安心されますし。
実際に術後の痛みについては、「当日から翌日くらいが少し痛かった」という程度で済む方がほとんどです。痛み止めもお渡ししていますが、飲まれない患者さんも意外と多いですね。それくらい、強い痛みが長く続くことは少ない手術です。
――術後1週間後の抜糸までの期間、気をつけることはありますか?
術後1週間くらいまでは、血流が良くなりすぎることはできるだけ避けてもらっています。
例えば、お酒の飲み過ぎや激しい運動ですね。軽いウォーキング程度であれば問題ありません。汗をダラダラかくような激しい運動は避けてもらえれば大丈夫です。
手術後は傷口を保護するためにテープを貼っていますが、翌日から普段通りお仕事に行かれる方も多いです。日常生活への影響は、皆さんが思っているほど大きくありません。
――フェイスリフトを受けると、患者さんはどのような変化を実感されることが多いですか?

手術が終わって起き上がり、鏡を見た瞬間に「上がってる!」と変化を実感される方が多いですね。
もちろん最初は少しのツッパリ感がありますが、時間とともに落ち着いてきて、だいたい1か月くらいで違和感もかなり少なくなります。
また、傷跡を心配される方も多いですが、縫合した部分は1週間後の抜糸の頃には細い一本の線のような状態になっています。傷は髪の毛の生え際や耳の周囲に沿ってデザインしていますので、髪で隠れることが多く、周囲から気付かれることはほとんどありません。
――術後の通院はどのくらい必要ですか?
基本的に術後の通院は、1週間後の抜糸です。
その後は1か月後を目安に経過を確認していますが、遠方から来られる患者さんも多いので、「来られるようでしたら診察にいらしてください」という形にしています。
実際には、手術を希望されて来院された方がその日に手術を受けられることもありますし、一度ご自宅でじっくり考えてから改めて手術を受けられる方もおられます。どちらの場合でも、大きな通院負担はありません。
また、術後に「少し内出血が出て心配で…」と来院される方もおられますが、多くは手術後の正常な経過です。「これは心配いりませんよ」とお伝えすると、皆さん安心して帰られます。
思っている以上に負担が少なく、通院回数も多くない手術なので、その点もフェイスリフトのメリットの一つだとと思います。
――最後に、フェイスリフトを検討している方へメッセージをお願いします。
フェイスリフトって、「まだ早いかな」「手術はちょっと怖いな」と迷われる方が本当に多いんです。
無理に「絶対やったほうがいいですよ」とおすすめすることはありません。でも、もし迷っているのであれば、一度相談に来てもらえたらと思います。
診察を受けたからといって、その日に手術を決める必要はありません。「今は糸リフトの方が合っていますよ」とお伝えすることもありますし、「フェイスリフトの方が満足度は高いですよ」とご提案することもあります。
その方にとって一番いい治療を一緒に考えますので、迷っている方の背中を少し押せるようなお手伝いができればうれしいですね。

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【記事監修医師プロフィール】
小神 博文 医師
経歴
1982年徳島大学医学部卒業
名古屋大学付属病院 勤務
1984年大阪大学付属病院にて整形・形成外科勤務
1990年高崎中央クリニック 勤務
1995年金沢中央クリニック 開設資格
日本美容外科学会専門医
日本形成外科学会
ACCESS

金沢中央クリニック 院長
小神 博文